TOPに戻る | スローフード 大豆 = 坐禅豆(ざぜんまめ) | ||||||
平成14年11月、私が所属する「熊本シニアネット( KSN)」のML(メーリングリスト)に、
大豆の効用についての投稿があり、その後数人の会員の方々からのさらなる投稿で賑わいました。 このページは、投稿されていた会員の皆様の資料を基に作りました。 |
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~~~~ 何と言っても大豆は畑の肉とかいうもんね。子供の頃 かあーちゃんが作ってくれた「坐禅豆」は
表面にしわがあったもんね。~~~~ |
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しわしわの「坐禅豆」再会
今年の2月、合志町の県農業公園「カントリーパーク」で毎年行われる「農協植木市」で、
出店されているTさんに久しぶりに会いました。休憩用の簡単なビニールハウスに招かれ、
お茶をいただきましたが、何とお茶請けに「坐禅豆」があるではありませんか。
しわしわ、艶、堅さ、味はこれぞ求めていた「坐禅豆」です。
奥様から詳しくひつこく煮方を聞きました。
基本的には
・大豆を洗って一晩3倍の水に浸ける。 |
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一月ほど前から好きな「ざぜん豆」に挑戦しています。「おふくろ館」で300g入りの大豆を買い、 |
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昔から(会員M.Sさん)
座禅豆、時々作りますが若いもんには人気が有りません。 |
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あれから2年の修行、会員M.SさんとTさんのレシピとを参考に自分なりにアレンジしてみました。
私の簡単レシピです。 ・大豆1kgを洗い、厚めの鍋に入れて、一晩浸けなくても4〜5時間程度でも充分。 ※ 昆布を加えるならば、最初に火を付ける時に5cm程に切った野菜昆布を5〜6枚入れて、 他にしわしわの「坐禅豆」の作り方は色々あると思いますが、 食べ始めたら箸が止まらない事請け合いです。 |
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圧力鍋で(会員H.Sさん)
大豆・500g 水・・・1300g 野菜昆布・・1本(又は出し昆布10平方センチ) 一晩つける。膨らんだら、昆布は取り出して短冊にカット。 豆は圧力釜にセットし蒸気が出始めたら、火を小さくして 8分加熱、後、20分放置柔らかさは御自分の圧力釜の性能と 火加減、時間で違ってきます。 豆が煮えたら、ボールにざるをセット、湯で汁をきる。 ・鍋に砂糖粗目お玉3杯、水あめ卵大(50gから70g)湯で汁 お玉1弱(70cc)入れて火にかけ、砂糖をとかす、 溶けたら一度に豆を加え混ぜる 短冊に切った昆布も加える。中火で混ぜながら4〜5分煮る。 あまった湯で汁は、飲み物としても美味しいです。 ・お醤油・お玉1杯(90CC)加える。 弱火で7〜8分混ぜながら煮る 味を見て、お塩小匙1加えるか・・ お宅のお醤油の塩加減で違ってきます。 柔らかく煮含めるのがお好みなら、お砂糖は5回くらいに分けて 30分間隔くらいで加えると柔らかくできます。 味は冷えるときに中にしみこみますから、 一晩置いてからいただきましょう。 |
いかがですか大豆ご飯(会員H.Sさん)
大豆をはふやかさないと使えないと長いこと思っていました。 お米・・3カップ・・大豆70gを加える。塩少々。水加減は普通よりも若干多め。時間をおかずにすぐスイッチを入れます。 勿論好みですが、お赤飯のような食感。食感のみでなく大豆から大変いい御出汁も出るようです。 |
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※お好みで更に、だし昆布とお酒少々、
醤油適量(水をなめてみて薄く味が 付いてるくらい) 上記の他に梅干しを一個入れて炊くと 色がきれいになるかも?。 |
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味噌大豆の作り方(会員H.Sさん) 大豆150g、味噌 70g、塩加減による。 1、大豆150gは茶封筒に入れデンシレンジで1分、 |
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6、大ぶりな器に味噌を準備。大豆のかさの1/3くらい。 7、(5)の炒り大豆と(6)のマーマレード味噌と混ぜ合わせる。 そして2週間もすると、大豆のみそ漬けが ※ 味噌は生のままで酵素が生きたままの方が しかし、浜町出身の友人は、 お茶請けによし、酒の肴にも良しです。 |
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こんにちは! 大豆ご飯早速炊いてみました。シンプルなのに味わいのあるご飯ですね。我が家では玄米に小豆を入れたご飯はよく食べますが、大豆は初体験でした。最近は豆乳ブームですが、原料の大豆を手軽に摂取するには大豆ご飯が一番ではないかと思いました。ご飯メニューが増えて感謝! (会員K.Yさん) |
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大豆大好き!
毎日元気です。 |
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大豆については、私は豆乳を長年愛飲いたしております。調子はすこぶる良いようです。特に、おなかの具合が…酢大豆を試してみましたが、どうもいまいちで長続きしません。 あの生臭さと酢の匂いがたまりません。とにかく、栄養万点なのは確かですから<コレステロールを除く作用、蛋白質のレシチンやサポニンは同様にコレステロール を除く作用があり、動脈硬化・高血圧の方にはお薦めの食品だそうです>…という事なので、これから大豆とますます仲良くなろうかなぁと思っております。 (会員K.Sさん) |
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おはようございます。メールで大豆の効用がでていますね。戦中派としては懐かしい限りです。あのころはいろいろなものを食べました。大豆もその一つですが、かんたんに作れたのは「みそ大豆」でした。 |
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(一)大豆の話題がいくつかありましたが、私も健康のため大豆を材料にした料理や大豆食品をなるべく多く摂るようにしています。 (二)大豆イソフラボンは1つの化合物と思われがちですが、実はゲニステインとダイゼインという2つのイソフラボンが主要な構成成分として知られている混合物す。このうちダイゼインは漢方薬の「葛根」(かっこん)にも含まれていますので、大豆には漢方薬的な効能も有るのかも知れません。 |
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大豆の事 効用など、会員T.Kさんの投稿をまとめてみました。
KSN会員の皆様御協力有り難うございました。
1、Hさんの「大豆」のお話が出ていましたので、かねがね大豆系の食品を常食にしようかなと、考えていましたので調べてみました。 『台所漢方の事典』講談社+α文庫 根本幸夫著という本について当たりましたら、面白い記事がありましたので要約で紹介します。 著者の根本幸夫氏は東京理科大薬学部・東洋鍼灸専門学校などを出られて、漢方薬局を経営の傍ら、総合漢方研究会会長・南カリフォルニア大大学院日本校講師で著書多数の方です。 ダイズは黄ダイズ・黒ダイズ(幅広い効用あり)強い補腎(体力増強)、利尿作用があり、むくみがあるときに用いられるそうです。 殊に腎臓の悪い人にはいい食物のようです。(リュウマチ性疾患・寝汗・疲労回復にも可) ダイズの脂肪の大半を占めるリノール酸にはコレステロールを除く作用、蛋白質のレシチンやサポニンは同様にコレステロールを除く作用があり、動脈硬化・高血圧の方にはお薦めの食品だそうです。 |
2、殊に腎臓の悪い人にはいい食物のようです。(リュウマチ性疾患・寝汗・疲労回復にも可) ダイズの脂肪の大半を占めるリノール酸にはコレステロールを除く作用、蛋白質のレシチンやサポニンは同様にコレステロールを除く作用があり、動脈硬化・高血圧の方にはお薦めの食品だそうです。
1)(疲れやすく寝汗をかく人)黒ダイズの皮9gとコムギのふすま9gをカップ二杯の水で煎じて飲む。 |
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3、ところで、私は大豆には戦時中悩まされたことがありました。 昭和20年7月、玉名郡の疎開先で二週間ほど食事が大豆のみになりました。 ごじゅる、水に大豆をつけて膨れたところを碾き臼でひいた団子、大豆豆のふかし、黄な粉、炒り豆など、母はいろいろ知恵を絞りましたが、やがて我が家は全員下痢状態になりました。 あの時は、食料が単品の場合がありました。戦後はアメリカが援助したトウモロコシ粉がありました。 そんなことで、この話題でメールしている時、ついこんなことを思い出しました。 |
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4、大豆の話が続きました。そこでマメ類について少し述べてみます。 またチベット人は旅行食として、主食のツアンパと一緒にダイズ・そら豆・豌豆などの炒ったものを携帯します。 |
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5、座(坐)禅豆の話題が続いています。私も昔は食べていました。座禅という名があるように、尿間が永くなるということから寺院で食されたということが出ています。 ところで私は「こる豆」で知っていましたが、「干しころ豆」、応用的なキンキラ豆・ころまめなどは保存食として戦時中よく食されたといいますが、これも寺院の保存食として大徳寺納豆などはその有名な例です。 製法は(自分で作ってないので気がひけますが)ねば納豆を塩漬けにして天日で乾燥して、小麦粉(今ではカルシウム粉もあり)をまぶしてしっかり干し上げる。 私の個人用冷蔵庫にも2年前のものが入っていますが、まだまだ立派に酒の肴に供しています。 噛めば噛むほど味が出て、塩分が濃くたんぱく質も豊富なので、農村など大量の汗を出すところでは、お茶うけに食されました。 今時期に農産物と一緒に売られていると思います。 |
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7、こる豆を話題にしてみましたが、左程の拡がりはなかったようですが、熊本の郷土食として食物関係の文献にもでていますので、あえて書き加えたいと思います。 その前に[Ksn21430]で、こる豆の素材が「ねば納豆」としていましたが、それは誤りで、煮た大豆に味噌の麹菌をつけるのが正しい素材でした。確かめもしないで失礼しました。 そもそも「こる豆」の「こる」がどうも気になることでした。「ころころ豆」等とも言うといいますのでただのころころしているからその名があるのかと思えば思えます。 この数日頭の中で、「こる」という言葉をころころ転ばせていました。 子供の頃玉名地方では漬物のことを「こるもん」といっていたことを思い出しました。「こるもん」は「香のもの」という言葉につながることは容易にたどり着きます。 そこで、香のものについて調べていくうちに、通常「香のもの」とは味噌漬けのことであるが、古くは塩漬けのことを言うという文献にたどり着きました。 そのことから、「こる豆」が「こる→香る(こうる)」読み替えたら塩漬けの豆という意味にとれるではないか、というところまでたどり着くことが出来まして、その目で資料をみたら、それを裏付ける言葉が出てきました。要するに「こる豆」は味噌豆の塩漬けで、禅宗寺院を中心に、全国に普及して熊本にも農村を中心に定着したと言うことが、わかりました。 |
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6、 昨日は思いがけなくも「四時軒」を訪問しましたが、私自身10数年ぶりの訪問という感じでした。感じとしては、立派な資料館ができていましたが、四時軒はもう少しその佇まいを際立たせてほしかったですね。そのほうが「歴史」する雰囲気づくりには有効とおもいました。資料館はすこしはなれたところのほうがいいようで、資料館が四時軒を取り込む形となっていました。 こる豆は菊水の納豆会社のものでしたね。その前に行ったところは地元農家がもってこられますので、よろしかったらまたその機をつくりましょうか。 こる豆は大徳寺納豆、浜納豆の系統のようですね。ことに大徳寺納豆は精進料理から出たもので、一休納豆という別名があります。お茶と共に供され、さらに酒の肴としても好まれるようになり、民間に伝えられて農村の「こびる」時などの茶うけになったようです。 中国の豆? (ドウチ)という調味料を祖型としており、「斉民要術」という本によりますと、「豆を煮て、暗い部屋に寝かせておくと菌による発酵がおこり、黄衣(ケカビの胞子)に覆われて蛋白質が分解されて、次にこれを洗い、藁を敷いた穴倉の中で発酵を促し、さらに天火で乾燥する」 色見さん、こる豆の製法を西原の店で聞きましたね。基本的には上記のやり方と共通していますよね。 私の3年物のこる豆はおいしいですよ。 |
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