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ピザ窯造り
「久しぶりに頑張りました」

きっかけは....10月「谷人たちの美術館」準備の為のボード搬入時に、手伝っていただいたYさんより、
楽しいピザパーティーの話しも交えて「ピザ窯」を造った話しを聞き、ついその気になりました。
 ほとんどが体力を使う左官作業ですが、出来るかな? 心配するよりも「いざ挑戦!」です。

設計図はありませんでしたが、一番熱効率がいいと太鼓判付の型枠をSさんから借りました。
また「ピザ窯」の手造り経験者から知恵を拝借したり、分からない事はほとんどネット検索で調べました。

場所の決定 基礎工事にかかる 基礎ブロック購入 土台積み 石窯のスラブ型枠 スラブ完成 いよいよ釜造り 耐火レンガ固定
煙突工事 型枠を外す 窯の玄関を作成 玄関まわりの作成 先輩からのアドバイス 温度計 窯の姿完成 突然の保温対策 
煙突と窯の仕上げ 最終仕上げ 完成しました。経費は?  
火入れ(次のページです)

10月11日   日頃あまり使っていない東屋に造る事にしました。
ピザ釜は耐火煉瓦を使いますので、雨がかからない場所です。
薫製用ドラム缶を移動
中央に設置していた囲炉裏を移動するする事にした。
囲炉裏を壁際にその横に窯を造ります。
周りのベンチを外しました。
薫製用ドラム缶の場所も確保。
窯の型枠を置いてレイアウト
囲炉裏の移動


10-16 基礎工事にかかりました。
ピザ窯の重量は土台を含めると約3トン位の以上の負荷がかかるそうで、
頑丈にする事にしました。

バラスを敷き詰めて、転圧は旗立ポールを使い、親の仇とばかりに充分に転圧しその上に13mm鉄筋を張りました。

生コンを流せば早いのですが、車が入らないので手でコネルしかありません。
一番シンドイ作業でしたが、老体に鞭打って頑張りました。
第一章

 10-23 ブロック購入
10-24 土台積み
10-26 スラブ型枠完成
ブロックを仮積みして、ブロックの数と
位置と出来映えを確認します。
150mmのブロック65個×14kg
総重量は900kを越えますので、
大津町のホームセンターより
二回に分けて運搬しました。
土台のブロック部でも1トンは
越えますので隅々まで
手抜きなく仕上げます。
土台の空間は棚を造ります。

窯のスラブの型枠を造りました。

石窯を載せるスラブを作り、ここも鉄筋を張りました。
土台は二段に仕切って、上は食器や鍋小物入れと下は薪入れにしました。
15cmのブロック65個
10-27  スラブ完成
いつものお客様から手伝っていただきました。
私もやってみたいな〜 
スコップを握らせたら全然動きませんでした。
最初のスコップは持っていた普通の角スコ
でしたが、小さいのを購入しました。
随分楽になりました。
きつい作業に欠かせない焚火
コーヒー。煙が邪魔になる作業時
意外はいつも燃えています。

ここは薫製用のドラム缶
置きます。

借りていたSさんの型枠を土台に載せてみました。
コンクリートを流して最後にモルタルでレベルをとりました。


10-30 いよいよ窯造り
 11-3 窯内部分のべースの平面取り
新たに型枠を造りました。
W700 D1000 H250
窯のベースには天然の御影石を敷く事にしました。熱に弱いと云う事ですが、
暖まると遠赤外線を多く発するそうです。
600×300を3枚

庭の敷石用ですので厚さは揃っていません
ので、スラブを削って平面を揃えました。
反省:石屋さんで一枚物を
作ってもらったがいいみたい
水平をとるのが大変でした。
第二章

窯内の床に使っている御影石は、使用2年目
になっても今のところ不具合はありません。
私の窯では、天井がスス切れになり
OKのサインが出ろ頃の天井レンガの温度は500〜600度位です。そのころの床温度は
400〜450度で、500度まであがる事は
ありません。後に調べましたが、
御影石の
耐熱温度約550度程だそうです。

但し、二層式で下から燃焼させる窯上部の
床での使用はいかがなものでしょうか。

11-4 窯造りにかかる
新しい型枠を載せました。
いつも手伝っていただく福岡のMさんご夫妻

Y-3型の加工特殊レンガが届きました。
 11-6 レンガを固定
アーチ造りには欠かせないY型の特殊耐火レンガをnetで14個注文しました。入金したら翌日には届きました。
19kg二個口 
注意!レンガです。ドンと置かないで」 との注意書きがありました。
ゆうパック配達のおばちゃんが重そうに抱きかかえるように配達してくれました。
[
耐火レンガを積み上げクサビで間隔を調整します。白いレンガがY-3レンガです。
内面のレンガが接する部分は完全に密着させます。あわて手ず慎重にキチンと。使用後で反省しても遅い。
「いつ出来るのですか?」とお客様も楽しみにされます。頑張ろう!。
夕方暗くなってレンガの固定終了。
翌朝、6時から前日耐火コンクリートで固定した目地を「秘伝のモルタル」で仕上げました。3時間かかりました。
レンガの間に詰め込むモルタルは念入りに詰め込みます。雑工事は火を入れ使っているうちに、内部のレンガとの隙間が
一部分からモルタルが一部はげ落ちます。火入れ後の補修は困難です。
11-8 煙突工事
煙突の型枠には古いバケツを輪切りにして作りました。
ピザ窯に煙突は必要ないとの異論もありますが、念のためつけましたが、
絶対必要です。

ダンパーを取り付けいつでも機能を
シャットダウンさせます。

ダンパーも絶対必要です。

煙突の位置は前面にしました。

  第四章 11月10日   今日はいよいよ型枠を外す日です。始めてちょうど一ヶ月目です。
下で支えている蒲鉾板を外します。
週末には福岡から高森町色見の別荘に来られるMさんの来店日に合わせてました。
作業にかかってちょうど一ヶ月目です。
「枠を外したら、レンガが ガバッ! ドサッ! と落ちるバイ」と
冗談を云いながらも慎重に外しました。
レンガは見事にガッチリと食い込んでいます。
きつかった作業の疲れも吹っ飛びました。
 
(反省:チョット隙間がある。)
外れた!

11-12 窯の玄関の作成
入り口玄関にもう一つアーチを造ります。
裏からレンガを押さえ耐火コンクリートを
塗り込みました。
何してるの? 笑わないで。
内側から耐火コンクリートを塗っています。  必死ですヨ。
反省失敗 : 内側の仕上げぬ塗りは奥の壁を作ってから仕上げないと、玄関を作った後では奥まで身体が入らなく仕上げが雑になりました。
11-13 玄関枠を外します。
本体よりも簡単でした。
11-14 玄関まわりの作成
全面の蓋は保温を考えてレンガで造りました。
玄関に手持ちの大理石を敷きました。
作業を見かねたお客様が手を添えてくれました。
ご縁で毎週一回はピザを食べに来られます。
これで九分九厘完成です。
(窯本体の内部: W700 D800 H370 この広さが
一番熱効率がいいようの思います。)
この窯は一段式で、窯の中で直接薪を
燃やして中を暖め、
おき火を隅に広げて
真ん中で焼きます。
と云っても窯内の温度は場所によっては違うはずと思いますので、その辺の見極めは経験でしょう。しばらくは火遊びです。
レンガのカット 粉塵が大変でした。
いよいよ仕上げです。

 

11-15 アドバイス

時々、セメントについての要領を教えてもらっていたGさんが心配して訪ねてくれました。Gさんちには立派な
手ずくり「ピサ窯」があります。

養生に一ヶ月置きなさいとの事。
コンクリートが完全に固まるのは
28日かかるそうです。
12月中旬まで我慢です。

クリスマスの「ローストチキン」には間に合います。

ネットでやっと探しあてた「バイメタル温度計」です。窯の中は高温になりますので出来るだけ
温度測定が高く感温軸が長いものを探しました。価格もまあまあです。
500度まで計測 感温部は300mm(ドイツ製)
早速窯の蓋に取り付けました。
脱着可能です。
温度計 
テストに薪ストーブに差し込んでみました。
スーッと
365度まで上がりました。
結構高温でした。きちんと計側出来ます

11月15日 気が付いたら庭の紅葉も真っ盛りでした。
11月20日 窯は完成しました。
最後に裏面の仕上げ。通気口を設けました。
裏面は内側から耐火モルタルを塗れませんので
外は出来るだけ厚く塗りました。
見てくれよりも強度を重視。
しかし工程の失敗でした。
レンガは伏せて使い、厚みを作ります。
完成まで1ヶ月と10日かかりました。
12月中旬頃まで養生しますので、その間は、
もらっていた裏山のクヌギの木を搬入します。
一年前に伐採していたそうで「薪ストーブ」「ビザ窯」
には欠かせない燃料ですので、薪割りに又ひと頑張りです。
窯の蓋は二つ作りました。保温用の蓋には内側にレンガを張りました。
燃料の確保


第五章 11-23 突然の保温対策 (薪の搬入はしばらくおあずけです)

いつものアドバイザーのGさんが、保温対策にと、自分の窯で使った残りの特殊断熱材を持って来てくれました。
完成した窯の上に被います。奥様と一緒に施工方法をも教えてもらいました。自分で考案されたそうです。
窯の温度を長時間保つには欠かせないとは分かっていたのですが。
感謝 感謝です。



翌 日
ワイヤーメッシュを買って
固定作業にかかりました。
見た目よりも機能(断熱効果)を
重視
する事にしました。
風雨で濡れても安心です。
ワイヤーメッシュでアーチの型を作りました。
メッシュを被せて断熱材を固定します。
この上に
厚さ3cm程のモルタルを塗って保温は完成です。
この日もMさんが手伝ってくれました。
明日はモルタル作業です。
窯が汚れないように養生シート貼りました。
翌日、断熱材を1cm程のモルタルで押さえました。
この上に仕上げのモルタルを2cm程厚めに塗ります。


第六章 11月30日 煙突と窯の仕上げ

煙突ダンパー
薪ストーブの煙突には欠かせないダンパーが
届きました。現在の位置は煙突機能を
シャットダウンです。
バーを立てると
煙突機能開始です。窯を
暖める時の薪の燃焼をコントロールします。
しかし、煙突をそのまま屋根の上まで
伸ばす事も考えましたが、
面倒な雨じまい作業を施すよりも、
天井に断熱ボードを貼る事にしました。→
茶色の着色スプレーで色を塗りました。

煙突の長さは約65cmに納め、
笠を取り付け天井と桁に耐火ボードを貼付けました。

 

今日、わからない時はいつも電話で教えてもらっているコンクリート本職のGさんが寄ってくれました。
「よく出来ましたね。手抜きなしの努力のあとがわかります」と嬉しいねぎらいの言葉をいただきました。

裏面の通気口
open
close
10年前にもらっていた看板用の一枚板が出て来ました。
早速磨いて取り付けました。命名は思案中。
仲間のMさんよりタイル(300×300)を20枚いただきました。
120mmの薄いタイルですが頑強です。砂を敷いてレベルを計り、
その上に並べました。踏めば踏むだけ安定します。
外装の飾りレンガを貼りました。顔の部分のモルタルを化粧して窯は完成です。
第七章 12月18日 最後の仕上げ
ホームセンターで2mmのアルミ版を買って、
ピール(窯の中でピザをすくい上げるスコップ)を
作りました。作業台に固定して加工しました。
いレンガは、ピザの本場イタリア国旗の赤「友愛」をイメージしました。
はじめての火入れこちらをご覧ください。

かかった経費:Y字耐火煉瓦、煙突部材、温度計以外は近くのホームセンターでその都度揃えました。
材料費は〆て
125.000円程でした。尚、断熱材は寄付していただきました。
第八章 12月20日 完成しました。窯本体の養生期間は一か月程おきました。)
ほとんど使用していません。
後ろの通気口はなくてもいいみたい。